高血圧の予防・改善方法!看護師が教える簡単健康管理

高血圧予防・改善の為の健康管理方法を解説!

高血圧治療薬とは

ご存知の方が多いかと思いますが、高血圧治療薬を投与する目的や注意事項について解説します。
また、高血圧治療薬の種類やそれぞれの薬の働きについても紹介します。

高血圧治療薬って何?

血圧を下げる目的で投与する

高血圧治療薬は、血圧を下げる目的で投与される処方薬のことで、「降圧薬」とも言われます。

高すぎる血圧を薬によって下げていき、正常範囲内に戻すように努めていきます。

これは、あくまでも血圧を下げる目的の薬であり、高血圧そのものを治すための薬ではありません

そのため、生活習慣の改善などを行い、血圧を下げることが出来れば、服用する必要はありません。

高血圧治療薬は血圧の高さによって一律で処方されるわけではなく、合併症の進行度など、その方のリスクの程度によって医師の判断の下で処方されます。

高血圧治療薬は、長期継続が前提

高血圧治療薬で治療を始めた方は、長期間薬を継続することが前提となります。

血圧は急激に下げてしまうと、健康に支障を来す恐れがあるためです。

少しずつ穏やかに下がるよう調整しなければなりませんので、少ない量から始め、長く続けていかなければなりません。

また、定期的な診察を行い、体の調子に合わせて薬の量を増減したり、薬の種類を変更する必要があります。

細やかな調整が必要となる薬であることからも、長期間継続が大切なのです。

高血圧治療薬の種類と働き

カルシウム(Ca)拮抗薬

血管の壁は筋肉でできており、この筋肉の細胞にカルシウムイオンが入り、収縮することで、血管を細くします。

カルシウム拮抗薬は、カルシウムイオンの通り道(カルシウムチャネル)を塞ぐ働きを持っているため、筋肉の細胞にカルシウムイオンが入ることを防ぎます

その結果として、血管の収縮を抑え、さらには血管を広げることで、血圧の低下をもたらします。

血管を広げる作用から、高血圧だけでなく、狭心症などの病気にも使用される薬です。

ACE阻害薬

体は、様々な物質によって調整を行っていますが、その中でも特に大きな役割を担っているのが「アンジオテンシンⅡ」という生理活性物質です。

これには、血管の収縮、腎臓におけるナトリウムや水分の排出抑制などの作用があるため、血圧を上げる作用を持っています。

ACE阻害薬は、アンジオテンシンⅡが作られないようにすることで血管を広げ、血圧低下をもたらします。

また、心不全、腎障害、糖尿病性腎症の治療としても用いられる薬です。

ARB

ARBは、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と言います。

ACE阻害薬は、アンジオテンシンⅡが作られないようにすることで血圧低下作用をもたらす薬ですが、ARBは作られたアンジオテンシンⅡを体に受け取らせないようにすることで、働きを抑える作用を持っています。

そのため、アンジオテンシンⅡは効果を発揮できなくなるので、結果として血管は広がり、血圧は下がります。

この薬もACE阻害薬と同様に、腎障害、糖尿病性腎症の治療にも有効です。

利尿薬

体の中の血液の量が増えると、血管にかかる負担が増し、血圧が上がります。

血圧を下げるためには、血液の中の過剰な水分を減らすことも大切であり、それを促進するのが利尿薬です。

利尿薬が腎臓に働きかけることで、体の塩分(ナトリウム)の排泄が促進されます。

ナトリウムは水を引き込む力があるため、ナトリウムの排泄が促進されると、自然と水分も一緒に排泄されることになります。

そのため、血液中にあった過剰な水分量が減少し、血圧が下がるのです。

α遮断薬

人間は緊張や興奮により、交感神経のノルアドレナリンというホルモンが分泌されると、血管を収縮さるため、血圧が上がります。

このノルアドレナリンを受け取る、α受容体を遮断させることで血管の収縮を抑え、血圧を下げるのがα遮断薬の役割です。

α受容体には、α1とα2の2種類がありますが、両方とも遮断してしまうとノルアドレナリンの体内量だけが増えてしまうため、α遮断薬ではα1だけを使用できないようにします。

β遮断薬

交感神経のノルアドレナリンは、α受容体だけでなく、β受容体にも結合します。

β受容体に結合すると心臓と血管に伝わり、心拍数を高めたり、心臓の収縮を強めることで、血圧が上がります。

β遮断薬はこの作用を防ぐことで、心臓から出る血液の量や勢いを減らし、血圧低下をもたらします。

高血圧治療薬の注意点

自己判断での中止はNG

高血圧治療薬は、患者さんの体の状況や副作用、血圧低下の結果などによって、状況に応じて種類を変えながら処方していくことがあります。

また、急に血圧を下げてしまうと、めまい、立ちくらみ、頭痛、失神などの健康被害をもたらす可能性があるため、少量から始め、少しずつ量を調節していきます。

そのため、高血圧治療薬を自分の判断だけで中止してしまうと、効果が発揮できなくなってしまうため、毎日飲み続けることが非常に大切です。

また、高血圧治療薬の中には、急に飲まなくなることによって高血圧が悪化したり、狭心症などを引き起こす可能性があるものもあります。

そのため、薬の中断は必ず医師に相談し、自己判断では行わないようにしましょう。

食べ物・飲み物に注意

高血圧治療薬を処方された時に、「○○は食べないでください」「○○は飲まないでください」というように、食事や飲み物の注意を言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは、食べ物や飲み物に入っている成分が、高血圧治療薬の作用を弱めてしまったり、逆に作用を強めすぎてしまうことがあるからです。

効果が弱まれば、高血圧治療薬を毎日飲み続けていても、思ったような結果が出なくなってしまいます。

また、効果が強くなりすぎると、血圧が予想以上に下がりすぎてしまい、体の調子を崩す可能性があります。

そのため、医師・薬剤師から食事の注意点を言われた場合には、必ず守るように心がけましょう。

PAGE TOP