尿酸が血圧を上げる!?

尿酸の概要や血圧との関係性を解説しています。
尿酸値の上昇に伴う血圧の上昇や痛風の発症、血管の老化防止なども同時に紹介しています。

尿酸とは

尿酸は老廃物だ!

尿酸は老廃物だ

私たちの体は、約60兆個もの細胞が活動することで成り立っています。

細胞の核部分には「核酸」というものがあり、細胞がエネルギーを使って活動したり、新陳代謝を行うことにより、核酸がプリン体へと分解されます。

このプリン体がどんどんと分解されていき、最終的にたどり着くのが、尿酸という物質です。

尿酸は体にとって不要な老廃物、いわばゴミですので、尿へと排泄されて体の外へと出て行きます。

尿酸が溜まると、高尿酸血症に!

尿酸が溜まると、高尿酸血症に

ほとんどの生物は、尿酸を分解する力(酵素)を持っているため、体内に溜まることはありません。

しかし、人間をはじめとする一部の霊長類は、尿酸を分解するために必要な酵素が遺伝的に欠けているため、体内に溜まりやすい動物であると言われています。

さらに、食べ物・飲み物からの摂取量が過剰であったり、腎機能の低下によって排泄しにくい状態になると、行き場を失った尿酸は血液の中に溜まり、増え続けていきます。

血液1dL中に7mg以上の尿酸が溜まった状態のことを、「高尿酸血症」と言います。

尿酸は関節に溜まりやすく、高尿酸血症の方が、関節に激しい痛みを感じる病気が「痛風」です。

若い人・女性でも要注意!

若い人・女性でも要注意

食べ物に不自由していた昔の日本人にとっては、50代以上の富裕層に多い病気でした。

しかし現在は安くいろいろな食事をすることができるようになったため、高尿酸血症の若年化が進み、30代から発症することも珍しくありません。

今では、患者数は500万人以上とも言われており、非常に身近な病気です。

性別で比べると、女性ホルモンであるエストロゲンが尿酸の排泄を促進するため、女性よりも男性に多い病気と言われています。

しかし、閉経を迎えるとこのエストロゲンの分泌量が急激に低下するため、男性と同じ状態になってしまいます。そのため、女性だからといって安心できるわけではなく、閉経の近い50代前後の女性でも気をつけなければならない病気です。

尿酸と血圧の関係

尿酸で血圧が上がる!?

尿酸で血圧が上がる

プリン体を体内で分解すると、尿酸とは別に「活性酸素」が発生します。

活性酸素は老化の大敵としてよく知られていますが、それは体の中でも同様で、血管の柔軟性を保つ物質の働きを悪くしてしまいます。

すると、血管の老化が進み、動脈硬化が悪化するのです。

血管が硬くなれば、血液の圧力をもろに受けてしまいますから、血圧は高くなってしまいます。

これが、尿酸が血圧を上げる正体なのです。

尿酸1mg:血圧10mmHg

尿酸による動脈硬化・高血圧のリスクは、医療の中でも非常に危惧されている問題です。

尿酸値が1mg/dl増えるごとに、血圧は10mmHgも上昇すると言われていますから、尿酸値が少し増加するだけでも、血圧は大きく変動します。

尿酸と血圧の関係を見てみると、このようにして健康状態が変化することになります。

尿酸値・血圧ともに正常な方

尿酸値 血圧 健康状態
5mg/dl 120/80mmHg 正常
6mg/dl 130/90mmHg Ⅰ度高血圧
7mg/dl 140/100mmHg Ⅱ度高血圧
高尿酸血症(痛風の危険性)

高血圧だが、尿酸値は正常な方

尿酸値 血圧 健康状態
5mg/dl 150/90mmHg Ⅰ度高血圧
6mg/dl 160/100mmHg Ⅱ度高血圧
7mg/dl 170/110mmHg Ⅲ度高血圧
高尿酸血症(痛風の危険性)

たかが1mgと思ってしまいますが、それだけで血圧はこんなにも上昇し、病気のリスクがどんどんと高まってしまうのです。

血圧の高い方、高血圧の患者さんは、日ごろの生活習慣が乱れていることから病気を発症していますので、この尿酸値も併せて高い場合が多いと言われていますので、注意しましょう。

また、高尿酸血症になると、関節に尿酸が蓄積されることで激痛が起こる「痛風」のリスクも兼ね備えています。

痛風が生じるタイミングには個人差があり、数値だけではいつ起こるか分かりません。

尿酸値が6~7mgだとしても痛風になる方もいらっしゃいますので、「正常範囲内だから大丈夫」と安心せずに、日ごろから健康管理を行うことが重要です。

減塩だけでは不十分?

減塩だけでは血圧は減らせない

塩分は血圧を上げる重要な要因となっていますので、血圧が高い方は減塩することが大切ではありますが、それだけでは健康管理は十分と言うことはできません。

減塩を行いながらも、今以上に血管を老化させないようにする工夫も必要です。

ポイントを抑えて、できることから積極的に始めて行きましょう。

1.バランスの良く食べて、腹八分目を心がける

健康管理の要です。ついつい好きな物にばかり箸が伸びてしまいますが、野菜を積極的に食べるようにし、食事全体のバランスを考えましょう。

肥満も尿酸を増やす原因となりますので、暴飲・暴食は厳禁です。

2.プリン体の多い食材はつまむだけ

プリン体の多い食べ物は尿酸を増やし、血圧を上昇させるため、つまむくらいの量に抑えましょう。

3.アルコールは嗜む程度に

アルコールの代謝を行う時にエネルギーを大量に使うため、いくらプリン体カットと書かれていても、尿酸が増える原因となります。

医師から制限されていなくても、アルコールは1~2杯程度に止めるようにしましょう。

4.潜む「果糖」に注意

乳飲料、清涼飲料水、お菓子、果物、ハチミツなどに含まれる果糖は、尿酸を上げる原因と言われています。意外なものに含まれていることもありますので、甘いものは食べすぎ・飲みすぎのないように気をつけましょう。

「水」と「アルカリ性食品」で血管の老化を防ぐ

「水」と「アルカリ性食品」で血管の老化を防ぐ

血管の老化を防ぐためには、水分をたくさんとることが非常に大切です。

水は尿酸の結晶化を防いでくれるため、体に溜まりにくくなります。

また、ドロドロ血液になることも防いでくれますので、尿酸をしっかりと腎臓まで運び、尿を作って排泄できるようになります。健康な方の場合、1~2L/日程度の水分摂取を心がけましょう。

ただし、一気に飲んでしまうと血液が急激に薄まり、貧血のような症状を起こすことがありますので、少しずつこまめに飲むようにしてくださいね。

さらに、アルカリ性食品は尿を中性化させてくれるため、尿酸の結晶化を防いで、排出しやすくする働きを持っています。

野菜、きのこ、豆、海藻などのアルカリ性食品を積極的に食べるようにすると、血管の老化を防げますよ。

高血圧予防・改善サプリメントも血管の老化予防になる!

高血圧予防・改善サプリメントも血管の老化予防になる

血圧を下げると血管の壁にかかる負担が軽くなるため、結果として血管の老化を防ぐことにつながります。

それだけでなく、高血圧の方におすすめするサプリメントの中には、血管の老化予防に効果的な成分を配合しているサプリメントもあるため、血圧を下げながら動脈硬化など他の病気を防ぐことも出来るのです。

高血圧予防・改善サプリメントと一口に言っても、さまざまな方面からアプローチしていますので、サプリメントの中でも「血管の弾力を高める」「サラサラな血液を作る」「血管の負荷を軽減する」といった効果のあるサプリメントは、より血管の老化予防につながります。気になる方は試してみてくださいね。

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